コラム第9話「3人でボタンを押す方法」

 

 
 
優子:そんなの、手で押すに決まってるじゃな(ぽかっ)いったーい!手で殴られたー!
麗子:足で殴る、踵落としという手もあったわね・・・
 
澪:足や顔面やボディプレスでボタンを押すという人はともかく・・・世の中の大多数の人は、手でボタンを押します。
月葉:1人で1つのボタンを押すのであれば、それぞれのフォームでいいのですが、複数人で1つのボタンを押すとなれば、そうもいきません。「手の置き場所」という課題が必ず出てきます。
絵里奈:今高校生クイズで使うてる早押しボタンはかなりの大きさなんで、置き場所も何もあったもんやないけど、普通はあんなことは無いわけで。
優子:高校生クイズも、昔はもっと小さいボタンでしたよ。3人が手を重ねて、力を合わせて!っていう。今でも予選ではそうじゃないかな。
遥:ということで、ここでは複数・・・まあ、曖昧な表現は避けたいので、ここでは3人で、例会でよく使われる「でべそ型ボタン」を押す場合について議論してみたいと思います。
 
 
・横か縦か
遥:手の置き方でいうと、大きく分けて2つです。
1.3人が手を上下に重ねてボタンの上に置く
2.3人が指をボタンの端に引っかけるようにして横並べで置く
 
茜:2は・・・かなり狭くない?
みゆき:そうね。単純に考えてボタンの面積が3分の1になるから、空振りする可能性が高くなるわ・・・
メグミ:それに、ボタンの周りに円になって座るわけじゃないしな。みんなちゃんと、出題者のほうを向かないと。
透子:そうすると、ますます窮屈になります・・・2番はおすすめできないです。
ゆみこ:指を横に置けるのは、多くても2人までね。
遥:となると、必然的に1を選択することになります。
 
 
・誰が下に来るか
アクア:手を上下に重ねることを選択した場合、手を重ねる順番も大事になってきます。
遥:これは、いくつかチーム戦略があると思います。
1.クイズに強い人が一番下に手を置く
2.普段手のひらでボタンを押す人が一番下に手を置く
3.手の硬い(大きい)人が一番下に手を置く
 
まや:1が一番分かりやすいね。多くのチームがとってる戦略じゃないかな。
澪:チームのエースがボタンに最も近い場所に手を置くことによって、エースの力を十分に引き出す作戦です。
聖子:2番も理にかなってるわよ。普段指先でボタンを押して早い人も、手のひらとなると急にスピードが落ちる場合もあるし。
絵里奈:2の場合、一番上の人は乗せるのが指先でもいい、というのがメリットやな。
メグミ:3だと、持久戦に強くなるな。この方法でボタンを押してると、一番下の人の負担が大きいから、長期戦に備えるというのも一つの作戦だと思うよ。
月葉:それに、手の硬い人が下にいたほうが、「押し込み」がしやすくなります。
 
百合子:個人的には短期決戦なら1、長期戦なら3という気がするわね。あるいは、普段は3にしておいて、勝負どころでは1か2にするとか。
絵里奈:単純に結論が出るもんじゃなさそうやな・・・
 
 
・力はどのくらい入れる?
優子:はーい!個人差があると思います!特に麗子ちゃんは、小指ぐらいの力でいいくらい(ぽかっ)いったーい!ほら、すごいパワー・・・
まや:確かに、これは人それぞれよね・・・
みゆき:強すぎると下の人が痛いし、弱すぎるとボタンが反応しない・・・
遥:いずれにせよ、本番前に一度練習して力の入れ具合をチェックしておくことをおすすめします。
 
 
・3人の並び方
透子:これも迷うところです。司会者さんに背中を向けるわけにはいきませんから・・・
アクア:普通、ボタンに向かって左、中央、右の並びになると思います。
まや:やっぱり、一番下に手を置く人が中央に座るべきですよ。安定しますから。
絵里奈:ボタンを右手、左手のどちらで押すかによっても、変わってくると思うで。特に優子は・・・
優子:わ、私は左手でボタンを押すから・・・並び順としては右側にいたほうが手を伸ばしやすい・・・かな?
絵里奈:何故怯える。
優子:だって、もう今日は2発も殴られてるし・・・
麗子:(あら・・・ちょっとやりすぎたかしら。)
遥:正しい戦略だと思います。3人全員が右手でボタンを押すなら、この作戦は使えませんが。
 
 
・まとめ
優子:でも、結局のところ一番大事なのは「信頼」だと思う。手を重ねるんだから、誰か1人が拒絶したら成立しないし。
ゆみこ:そうね・・・その通りだわ。チーム競技は連帯感あってこそ、だものね。
絵里奈:・・・高校生クイズ対策のつもりやったけど、最後なんかオリンピックに便乗したようなオチやな・・・
百合子:いいんじゃないですか?たまには。 
 
 
 

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