コラム第33話　アタック２５、リニューアル！（２０１５）

優子：本日の議題は、これです！（ばばーん！と、前の黒板を叩く）今後のクイズ界のために、忌憚のない意見をぶつけましょう！

麗子：これ、リニューアルするたびにやる気かしら・・・？

絵里奈：他に取り上げる番組もないんとちゃう？クイズブームの鎮静化とともに、クイズ番組も減っとるからなー。

アクア：ところで、「鎮静化」は合っているのですか？「沈静化」という書き方もあるのですが・・・

月葉：調べてみますね・・・Ｗｏｒｄの標準辞書によると、鎮静化は『（人為的に）しずめる・しずまる』、沈静化は『（自然に）落ちつく』という意味だそうです。

優子：なるほど・・・じゃあ、「鎮静化」で正しいですね。

メグミ：優子・・・いつもボケボケなのに、たまに鋭く切り込むよな・・・

【司会者交代】

遥：２０１５年２月、４月放送分からアタック２５の司会が、俳優の谷原章介さんになることが発表されました。

透子：児玉清さんも俳優でしたから、また俳優に戻るのですね。

絵里奈：けど、浦川アナもだいぶこなれてきたし、司会はそのままでもよかったんとちゃうかな・・・ふぎゃっ！？（ゆみこに突き飛ばされる）さ、桜井はん・・・何や突然？

ゆみこ：アタック２５と同じ朝日放送制作の番組「ドキドキ！プリキュア」が映画になった時、ゲスト声優として谷原さんが出演してくださいました。

優子：日曜朝にひっそりとやってる、子供向け三流アニメ番組の映画にもかかわらず、ゴールデンのドラマに何本も出演している一流の俳優さんが真剣に取り組んでくださり、宣伝活動では「アタック」はおろか、「くりぃむクイズ」や、他局の「王様のブランチ」でも行っていただき・・・

茜：あ、麻生さんまで・・・

月葉：２人とも、いつになく力説です・・・

麗子：（「三流」っていうのは、本気なのか、照れ隠しなのか・・・）

みゆき：・・・「王様のブランチ」は、自分が司会の番組だからではあむ！？（←ゆみこに口を塞がれる）

ゆみこ：おかげで、内容的にも興行的にもとっても良い映画になりました。私たちはその時の恩義、決して忘れてません。

優子：ですから・・・

ゆみこ・優子：谷原さんがアタック２５の司会になるのは、大歓迎で～～す！！

一同：・・・・・・・・・・・・

聖子：・・・あなたたち、ついでにＭ－１出たら？（←これも朝日放送制作の番組）

澪：個人的な見解ぶっちぎりの２人は置いとくとして・・・ＳＱＵＩＺの皆様にも感想を伺いましたが、現段階で『司会・谷原』に対して否定的な意見は聞かれませんでした。よかったですね。

【音楽、セットの変更】

優子：さて、ここからは実際に番組を見た感想を、話し合っていただきましょう。

聖子：まずは、セットが新しくなった点からいきましょうか。

アクア：全体的に、明るい色合いになりましたね。日曜お昼の番組を意識して、なのでしょうか。

百合子：んー、私は、あんまり変わってない印象を受けたわ。解答者の後ろにある大型モニターも、出題者の後ろにある観客席も今までどおりだったし・・・

鈴猫：「怒り新党」と同じようなリニューアルある。

優子：リニューあるある・・・・・・リニュー、あるある～、早く言いたい～（ぽかっ）いったーい！

麗子：ったく、油断も隙もなくボケるんだから・・・

月葉：次は、音楽関連ですね。メインの曲から、アレンジしたものになりましたけど・・・

みゆき：今の時代に合ったものになった・・・のでしょうか？

茜：でも、音楽が変わった年に番組が終わることって、結構ありますよね。ウルトラクイズとか・・・

百合子：ボタンを押した時の音や、パネルが入る時の音も新しくなったわ。

アクア：今までは長く余韻が残るような音でしたけど、短く切るような感じになりましたね。

メグミ：時間短縮の一環・・・なのかな？

遥：あまり関係ないと思いますけど・・・

【司会者と出題者】

聖子：司会者・・・

（ゆみこと優子が、目を輝かせながら聖子のほうを見てる）

聖子：・・・は、この前桜井さん達が散々語ったから、省略しましょう。

ゆみこ・優子：がくっ。

澪：あの。一つだけ気になることが・・・番組冒頭で、谷原さんが「クイズ番組の司会は初めて」と言っていましたが、私のデータベースによると、谷原さんが『最初』に司会を務めたクイズ番組は、カミングダウむぐ！？（←メグミに口を塞がれる）

メグミ：あ、あははははー。アタックが初めてってことでいいんじゃないかな！

聖子：そ、そうね！

アクア：・・・？皆さん、何を焦っているのでしょう・・・

絵里奈：・・・いろいろあんねん。

月葉：では、出題者のほうですね。３年ぶりに、加藤明子アナウンサーが復帰しました。

ゆみこ：まあ・・・一言でいうと、安定だわね。

みゆき：ゆっくりと読むことで、ボタンを押された時に問題を止めやすくなり、聞いている側に安心感を与えることができます。

百合子：（そうかしら・・・最近、問題を止めきれない場面が度々見られるようになってきたけど・・・）

【出題形式の変更】

聖子：今回も、出題形式に関しては細かなリニューアルがありました。ＶＴＲを見ながら、検証していきましょう。

澪：はい。皆様、モニターをご覧ください。

1問目　ゲストクイズ

遥：これは今まで通りでした。ちなみに、麻生さんが自信満々に「ワシ！」って答えて不正解くらったのは、内緒です。

優子：わー！わー！なんで言っちゃうの！？

絵里奈：お約束やんけ。

みゆき：確かに、メキシコの国旗には鷲も描かれていますけど・・・

2問目　隠し絵問題

遥：今まで中盤に出題されていた隠し絵問題が、２問目に移動しました。

アクア：画像さえ知っていれば早いタイミングで押せる形式だけに、角が関わらない状況で出題されるのはありがたいです。

百合子：画像問題が苦手な人には、でしょ？私にとってはいい迷惑よ。

3問目　音楽問題

月葉：今まで通常問題枠で「まずはこちらをご覧ください」という前フリで出題されていた音楽問題が、ＶＴＲ付きで出題されるようになりました。

聖子：ＶＴＲがついたことで、的が絞りにくくなったわね。3択に発展するパターンも考えられるし・・・

絵里奈：原曲を歌ったのは誰？というパターンも増えそうやな。

4問目～パネルが15枚埋まるまで　読み上げ問題

遥：今まで通り、時事問題や話題の事柄を交えた基本問題が続きます。

優子：ちなみに、谷原さんが司会になって最初の「角を取る戦い」は、桜井市に関する問題でした！

一同：・・・・・・・・・

ゆみこ：・・・だから？

優子：ううっ！桜井さんに「だから」って言われると・・・

16枚目　映画問題

遥：番組内では説明がありませんでしたが、「パネルが15枚埋まったところで映画問題」というのは今まで通りのようです。

映画問題の次　3択問題

月葉：これまで5問目に出題されていた画像３択問題が、中盤戦に移動しました。

ゆみこ：今までは、角に絡まないことが多かったから、最悪放置すればよかったんだけど・・・

聖子：展開によっては、そうもいかなくなったわね。

優子：3択だから、最悪問題が出る前に番号を言っちゃう手もありますよ！

麗子：・・・こういう奴がいるから、油断できないのよ。

3択問題の次～パネルが20枚埋まるまで　読み上げ問題

遥：3年前、浦川アナが「ちょっと難しい問題」と宣言した、アタックチャンス前の早押しですが・・・

みゆき：・・・難易度にバラつきがあったような気が・・・

鈴猫：私もそう思ったある。

聖子：単なる誤差か、ルールを変えたのか・・・今後の展開を待つしかないわね。

21枚目　アタックチャンス

澪：これは、今まで通りですね。

メグミ：谷原さんがどのような「腕の振り」をするかを注目してたんだけど、意外と普通だったな。

茜：でも、その後のスマホゲーム宣伝では、カッコいい動作をしてましたよ？

透子：数パターンを使い分けるようになるんですね！ヒーローみたいです！

絵里奈：ん・・・単にまだ模索しとる段階なんとちゃうかな。

アタックチャンスの次～終了まで　読み上げ問題

遥：アタックチャンス後は、比較的優しい問題が出題される、というのがこれまでのパターンでしたが・・・

百合子：そうでもなかったように感じたわ。

澪：・・・というのが、15年4月5日分の出題形式でした。が・・・

月葉：1週間後・・・4月12日分の放送で、上の検証は早くも崩れ去ることになります。

優子：え・・・ええっ！？2問目、画像問題じゃなくて順番クイズ！？

茜：3問目も音楽問題じゃないですよ！これ、一体どうなって・・・

聖子：冷静にデータを洗い直してみましょう。先週から変化していたのは「2問目」「3問目」「映画問題の次の問題」、この3問よ。

百合子：とりあえず、毎回その3つのタイミングで何が出題されたか、を表にまとめるといいんじゃないかしら。

澪：はい。やってみます・・・

みゆき：改変期までの半年間調査しましたが、ループする感じは見えてこないですね・・・

メグミ：確率的には、2問目はアナグラム、3問目は音楽問題が多い、ってことぐらいかな。

聖子：そうね。調査はここまでにしておきましょう。

絵里奈：結局、「来た球を逆らわずに打つ」ってことが大事になってくるなー。

【まとめ】

月葉：今回の大きな変更点としては、漢字クイズ、アナグラムクイズ、順番クイズといった、テレビ受けしそうな出題形式がまとめて圧縮されたことがあげられます。

ゆみこ：日曜お昼というまったりした時間帯に、ごちゃごちゃした出題形式が合わなかったのかも。

透子：その代わりに通常の問題を多くして、クイズそのものの魅力を強調するのですね。

聖子：クイズ番組が減っていくこんな時だからこそ、シンプルな早押しクイズが逆に新鮮に感じられるかもしれないわ。

百合子：司会者も俳優さんに戻ったし、原点回帰を意識したのかしら。

優子：時代に合わせた番組、それでいて、ブレないコンセプトが大事なのかもしれませんね・・・あれ、どうしたの？みんな急に空を見上げて。

麗子：・・・あんたがまともなこと言うから、明日雷雨にならないか心配してるのよ。

【後日・・・】

アクア：おはようございます！・・・？麻生さんの姿が見えないのですが・・・

麗子：あぁ・・・今日はあの娘、インフルエンザで休みよ。絶対安静。

百合子：雷雨にはならなかったけど、自分に返ってくるとはね・・・

月葉：早く良くなるといいですね。

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