コラム第25話 ようこそ 人狼の世界へ(ワンナイト人狼・第1夜)

 

 
【いつもの会議室……】
聖子:昨年から行っている「人狼クイズ」ですが、おおむね好評を得ているわ。
月葉:あ、ありがとうございます。
優子:そこで、今回は「少人数でもできる人狼」を考えてみましょう!
澪:……あの。今更ですが、麻生さんは今回なぜここに?
優子:んーとね。楠木さんに呼ばれたの。なんか私の力がどうしても必要なんだって。
月葉:確かに、これまでのデータで、7人以下では厳しいことが分かってきましたから、何か手を打たなければいけないとは思っていました。
聖子:今回は教材として、『ワンナイト人狼』のセットを持ってきたわ。
澪:なるほど……『一晩で決着がつく人狼』、ですか。このような発展系があるのですね……
優子:じゃあ、早速やってみよー!
 
(15分後)
 
澪:あっという間に3ゲーム終わりましたね。ちなみに、麻生さんだけ3連敗です。
優子:うう……さっき私に怪盗のカード押し付けたの、澪ちゃんでしょ!?
澪:さあ、何のことやら……くくっ。
月葉:カードの交換による、突然の役職交代が面白いです。このカード交換をメインにしたら良いと思います。
聖子:そうね。例えば、早押しに正解した人がカードを交換できるようにするとか……
 
(30分後)
 
月葉:できました……!
澪:まだ改良の余地はあると思いますが、最初はこれでいいと思います。
聖子:では、明日早速発表しましょう!
優子:あの……「私の力」というのは……?
澪:単に、ワンナイト人狼をやるのに適切な人数、4人を確保したかっただけじゃないですか?……くくっ。
優子:ふみーん。でも、楽しかったからいっか!
聖子:(本当、助かるわ……)
 
 
 
ワンナイト人狼 〜とある研究所の夜(3〜7人)
 
【設定】
近未来。小さな町にある研究所で開発された「人狼ウィルス」が誰かに感染した。このウィルスは、感染している人間に触った人に次々と乗り移っていくという特色を持つ。人狼にされた人間は、夜になると暴れ出し、町で金品を強奪した。この事態を重く見た政府は、研究所に1人のエージェントを送り込んだ……!
 
【使用するカード】
人狼  3枚 (人狼チーム)
暗殺者 1枚 (市民チーム)
感染者 1枚 (市民チーム)
市民 (解答者数−3)枚 (市民チーム)
※解答者が3人の場合は、市民を1枚入れて全部で6枚にし、中央に置くカードを3枚にする。
 
【ルール】
1つの机に集まって行う。
全員1枚ずつカードを引く。カードは(解答者数+2)枚あり、2枚余る。余ったカードは中央に置く。
全員一斉に、自分のカードを確認する。確認後、カードは自分の前に裏向きにして置いておく。
 
早押し開始。正解した場合、それ以外の人は全員目を閉じる。正解した人は自分のカードを確認し、その後自分のカードを、他人のカードもしくは中央のカードと交換する(制限時間10秒、必ず交換しなければならない)。交換したカードはすぐに見て、内容を確認した後、裏向きにして置く。
(他の人は目を閉じているので、正解者が誰とカード交換したか分からない。気付かないうちに、自分のカードが変わっている可能性もある。)
不正解の場合、手持ちのカードを全員に公開しなければならない。2度目の不正解で失格、手持ちのカードごとゲームから除外される(ポイントも入らない)。スルーの場合は何も起こらない。
 
8問終わった時点で、全員手持ちのカードを確認する。この時カードに不満がある場合は9問目の早押しに参加、正解した1名のみ、裏向きの中央のカード2枚のうちどちらかと自分のカードを交換する。ただし、9問目での不正解は一発失格となる。9問目は必ず、択一式問題が出される。
 
9問目終了後に持っているカードが、最終的な自分のキャストとなり、所属チームが決定する。
この時点で誰も暗殺者がいなければ、人狼チームの勝利となる。
・暗殺者がいる場合
解答者は1分間の話し合いを行い、人狼を1名探す(2人以上人狼がいても、当てるのは1人だけでよい)。
1分後、暗殺者は人狼と思われる解答者を1人指名する。見事当たれば市民チームの勝利。市民チームはそれぞれ、指名した人の人狼カードに書かれた数字だけ、ポイントを獲得する。
指名された人が人狼ではなかった場合は、人狼チームの勝利。人狼は各自のカードに書かれたポイントを獲得する。
万一、人狼が誰もいなかった場合は、暗殺者の有無にかかわらず、失格にならなかった人全員が勝利。3ポイントを獲得する。
※ただし、「感染者」のカードを持っている人は、どのような方法で勝っても1ポイントしか獲得できない。
 
 
 
 
 
 

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