コラム第24話 クイズと「防犯」

 

 

遥:先日、Yahooニュースにこのような記事がありました。


人気アニメ「プリキュア」シリーズファンの息子を持つ母親が、振り込め詐欺の電話を「うちの息子ならプリキュア37人を言えるはずだ」と撃退したエピソードが話題になっている。警視庁の公式ツイッターも「オタクは無駄なものではない」と評価。オタクが世の役に立つこともあると再認識され、詐欺撃退法の新たなヒントもくれたようだ。

 
優子:わーいっ!ついに私の得意ジャンルが世間に認められ(ぽかっ)いったーい!麗子ちゃん、ひどい……
麗子:黙れ小僧。
ゆみこ:(美輪明宏っぽく)お前にあの娘の不幸が癒せるのか!?♪
麗子:さ、桜井さん……被せないでくださいよ……
澪:もちろん、このHPで取り上げるべきは、「振り込め詐欺撃退に、クイズが使われた」という点です。

 
・難易度設定無視、の強み
 
みゆき:確かに、これも立派な「クイズ」ですね……出題者と解答者がいて、出題者が質問を出して解答者に答えさせるという……
優子:でも、さっきの質問で電話切っちゃうかな?私は変身前、変身後含めて全員言えるけど。
茜:平然と言った!今この人、平然と言った!
絵里奈:そんなことできるんは、この中では優子と桜井はんぐらいやで。
ゆみこ:確かに何も見ずに言えることは言えるけど、全員言い切るには少なくとも2分はかかりますよ。
アクア:できることに対する否定はしないのですね……
百合子:2分あれば、他の電話を使って警察に通報できるわね。もしくは電話かけてるほうもタダじゃないから、長時間の通話を避けるために切ってしまうことも考えられるわ。
メグミ:そういう意味では、「長い答えを言わせる」というのは、理にかなっているのかな。
聖子:問題作成の観点から言うと、「出題する側が、難易度に気を使わず問題を作れる」状況ね。クイズは「答えてもらうように作る」のが原則だけど……
絵里奈:こと今回に関しては、それを守る義理も必要もあらへんな。
月葉:難しいけど自分なら答えられる『自分の問題』を作って、あらかじめ家族に伝えておくといいかもしれません。
 

・というわけで、『自分の問題』を考えてみましょう。
 
 
優子:私は今回たまたま得意ジャンルにはまったんだけど、誰でも1つは「全部言える」ものを持ってると思うの。麗子ちゃんは、太陽系の衛星ぜんぶ言えるでしょ?
麗子:まあ……名前がついてるものなら、ね。
鈴猫:私は、近所の居酒屋のメニューを全部言えるある!
聖子:埼玉西武の所属選手なら、言えると思うわ。
まや:私は……源氏物語の巻名ぐらいなら。
メグミ:アタシは、地元の牧場にいる牛100頭の名前かな。
一同:おおー!
絵里奈:それ、一番防犯に適しとるやん。
澪:こうして考えると、世の中に無駄な知識というのは無いのかもしれませんね……
 

・番外 こういう手もあります。
 
 
絵里奈:昔、ドリフターズの番組で、いかりやはんと仲本はんの兄弟コントってあったよな。
聖子:ああ、あれね。考えたらあれの導入部分も、「クイズ」で「合言葉」だわ。
絵里奈:よし、ちょっとやってみよ。
 
 
(聖子と絵里奈、いったん左右に分かれてから中央へ。)
 
ドンドンドン!(絵里奈が扉を叩く仕草。)
絵里奈:おーい!開けてくれー!
聖子:誰だ?
絵里奈:あんちゃんだよ。お前のあんちゃんだよ!
聖子:ほんとにあんちゃんか?最近あやしいやつが増えてるからな!
絵里奈:ほんとにあんちゃんだよ!
聖子:だったら、俺の質問に答えてみろ。ほんとのあんちゃんなら答えられるはずだ!
絵里奈:おう、もちろんだとも!
聖子:それじゃいくぞ。とっても綺麗な「日本三景」を言ってみろ!
絵里奈:(即座に)竹下景子、北川景子、淡路景子!
聖子:あんちゃんだー!(扉を開ける。)
 

百合子:……懐かしい、わね……(しみじみ)
まや:…………(キョトン顔)
アクア:…………(キョトン顔)
澪:…………くくっ。(呆れ顔)
みゆき:……淡路けいこの「けい」は、「恵」では?(←冷静)
月葉:あ、あえて間違えた答えを入れるのが「防犯」なんじゃないですか?(←必死のフォロー)
 
 
  
 

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