コラム第1話「未来のボタン」

 

優子:みんなーっ!いいもの持ってきたよー!
一同:・・・・・・・・・
優子:・・・みーーんなーーーっ!!いいーーもーのーもってーーき(ぽかっ)いったーい!麗子ちゃん、ひどい・・・
麗子:そんな大声出さなくたって、みんな聞こえてるわよ・・・
優子:うぅ・・・だったら、早く返事してくれればよかったのに・・・
メグミ:だって・・・なぁ?
アクア:先週、麻生さんが持ってきた「いいもの」って、セミの抜け殻でしたよね・・・?
優子:うっ!
ゆみこ:その前の週は、大量のキ○消しだったわね・・・
絵理奈:子供か、お前は。
優子:うっ!ううっ!・・・でもでも、今回は本当にいいものなんだから!ほら!
遥:ん・・・スマートフォン、ですか?
優子:そう!そして、ここ見て見て!
麗子:!これって、早押しボタン!?
優子:そう!2人までだけど、早押しができるのよ!この前行われた「Answer×Answer店内大会・敗者復活戦」で使われたの!
百合子:はぁぁ・・・スマートフォンで何でもできちゃう時代なのね・・・
アクア:そうですね・・・もし、この機能がさらに発達したら・・・
ゆみこ:スマートフォンやiPad1つで、早押し器の代わりになっちゃうわね。そうしたら、重い早押し器を持ち運びしなくてもすむ・・・
透子:早押し器の主流は持ち運びに!新時代の到来、ですね!
絵理奈:せやな・・・ただ、これがホンマに普及すると、クイズ界はどえらいことになるで。
百合子:どういう・・・ことですか?
絵理奈:ん。それは、実際に使った人物に聞いてみよ。優子、これどうやって押した?
優子:え?そ、それは・・・中指の先で・・・
麗子:!?プロフィールと違うじゃないの!
絵理奈:そう。タッチパネルを、「小指付け根あたり」で押せるか?
アクア:あ・・・それは、そうですね・・・
絵理奈:加えて、タッチパネルは「押し込み」がでけへん。ボタンの「カチッ」とする感覚なんか、パネルには無いからな。
メグミ:そうか。反応が良すぎるタッチパネルが、かえって問題になるんだな。
ゆみこ:そうなると、「どこまでボタンを押し込めるか」ではなく、「どこまでタッチパネルに近いところで指を浮かせられるか」に変わるわね。
麗子:今までの定石が、使えなくなる・・・そんな時代が、近づいている・・・のかも。
絵里奈:せやな・・・ところで優子、そのスマートフォン、いつ買ったん?初めて見るけど。
優子:あ・・・そうだ!これ落とし物で、返しにいくところだったんです。急がなきゃ!

一同:・・・・・・・・・
アクア:……風のように去っていきましたね……
麗子:夕食までには戻ってくるでしょ。

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※2017年11月追記

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優子:じゃーーん!みんなーっ!いいもの持ってきたよー!

麗子:・・・今度こそまともなものなんでしょうね?

優子:モチのロンよ!ほら!

遥:ん・・・スマートフォン、ですね。今度こそ麻生さんのですか?

優子:うんっ!私もスマホに変えたの。そして、ほらこれ!

まや:あっ、「みんなで早押しクイズ」・・・クイズのアプリですね!

ゆみこ:私とメグミも入れてるわよ。ほら。

優子:はい!アプリ入れてる人と気軽に早押しできちゃうのです!こうやって、ボタンのイラストの上に指を持ってきて・・・やった、解答権取れた!

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聖子:麻生さん、完全に中指の先でボタン押すようになってるわね・・・

メグミ:フォーム改造って、慣れるまでが大変なんだよな。慣れても前よりスピードアップするとは限らないし。

絵里奈:な。言うた通りやろ?

 

 

 

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